タイトル:Inflation from periodic extra dimensions アブストラクト: 非常に重いアクシオンを用いたインフレーション模型と、そのUV起源 の話を行う。アクシオンは、強い相互作用のCP問題の解決策や、暗黒 物質の候補としてしばしば研究がなされている。これはアクシオン場 の並進対称性が近似良く成り立っている場合に実行可能で、その場合 は周期の長い平坦な(コサイン)ポテンシャルが生まれる。一方で重 いアクシオンも、同様の並進対称性が近似良く成り立っていると、基 礎スケールよりも非常に平坦な周期ポテンシャルが実現される。この 平坦なポテンシャルを持ったアクシオンがインフレーションを起こし た場合、観測されている温度揺らぎや、その揺らぎのスケール依存性 などを説明できる。この話で注目したいのは、その並進対称性(つま り平坦性)の起源である。ここでは弦理論模型をもとに、その起源が 余剰次元空間の周期性にある可能性を探り、議論を行う。