タイトル:
Non-Abelian axion model and cosmic texture

アブストラクト:
量子色力学では、強い相互作用のCPが破れる項が現れる。しかし、実験
からCP対称性が破れていないということがわかっている。このQCDの問題
を”強いCP問題”と呼ぶ。
1977年にPecceiとQuinnが強いCP問題の解決法として、新たなU(1)対称性
を持つ複素スカラー場を導入し、この対称性が自発的に破れて自然にポ
テンシャルがCP保存する安定点に落ち着くような機構を提案した。この
自発的な対称性の破れに伴い、axionと呼ばれるNambu-Goldstoneボソン
が現れる。
ポテンシャルの安定となる点の数はフレーバーの数による。この数はモ
デルによって異なり、axionが質量を獲得した後は離散的な真空が存在す
る。宇宙の各点ごとにどれか1つの真空に落ち着くので、離散対称性が
自発的に破れ、ドメインウォールが形成される。しかし、ドメインウォー
ルが複数ある場合、標準宇宙論のシナリオと矛盾していまうことが知ら
れている。これはドメインウォール問題と呼ばれている。
本研究では、non-Abelianフレーバー対称性にPeccei-Quinn対称性を埋め
込んだaxionモデルを構築し、Peccei-Quinn対称性が破れた際のtexture
の時間発展をシミュレーションを通じて調べた。