タイトル: 近赤外線観測で探る銀河系中心領域と巨大ブラックホール アブストラクト: 銀河の中心は、興味深い領域である。銀河の重力ポテンシャルの底であり、 銀河内最大規模の星団が存在し、多くの星や星間物質が巨大ブラックホールと 共存している。私たちはすばる望遠鏡などの近赤外線望遠鏡を用いて、銀河系の 中心領域の観測を続けてきた。このセミナーでは、巨大ブラックホールを 周回する星のモニター観測の結果を中心にお話しする。このような星は、ブラック ホールが作る重力場を動くテスト粒子と考えることができる。星の運動を詳細に 観測することにより、ブラックホールによる相対論効果や、ブラックホール近傍の 天体の分布などがわかってきた。さらに今後は、星を使った等価原理の検証などが 可能となる。そのための新たな装置の開発についてもお話しする。