タイトル:
動き出す東京大学木曽観測所Tomo-e Gozen

アブストラクト:
東京大学木曽観測所では105cmシュミット望遠鏡の全視野(直径9度)を
84枚のCMOSセンサで覆うことで計20平方度を2 fpsで連続撮像できる
広視野CMOSカメラTomo-e Gozenの開発を進めてきた.そして2019年4月
に全センサが焦点面に並びTomo-e Gozenのカメラ部が完成した.
Tomo-e Gozenを用いて動画にて高度30度以上を3回/晩以上繰り返し
掃天する観測を年間100夜以上実施する計画である。これにより,観測例が少ない
「1時間スケールの変動現象」や「高速移動する天体」の検出が可能になる。
また,掃天領域を限定した「数10秒からサブ秒スケールの高速変動現象」
の探査も計画している。Tomo-e Gozenが生成する最大30 TByte/夜に及ぶ
膨大な宇宙動画ビッグデータを通じて物理学,高層大気,宇宙工学(宇宙デブリ問題),
惑星科学,データ科学など広い分野との連携が可能である。本セミナーの中で,
今後の長野県における信州大学と東京大学木曽観測所との地の利を活かした
科学ビッグデータ連携についても議論させていただきたい。