タイトル:
General form of infrared divergences at perturbative QCD next-to-leading order

アブストラクト:
大型ハドロン加速器(LHC)においてヒッグス粒子の生成・崩壊過程を含む標準模型の多くの過程が
測定されてほとんどが理論の予言と高精度で一致している。ハドロン型衝突加速器では始状態が
クォークかグルーオンでありカラー電荷を持つために必ず量子色力学(QCD)による補正が存在する。
信頼できる予言精度を得るためには少なくともQCDの結合定数による摂動展開の第2番目項
(Next-to-leading-order)の補正を取り込む必要がある。QCD NLO補正の予言計算は
今世紀に入ったあたりから大きな進歩を遂げたがその要因の一つは一般的処方と計算の自動化で
ある。本セミナーではQCD NLO補正の1ループ補正に現れる赤外発散(正確にはソフトとコリニアー発散)
の一般形を示す。それはQCD NLOにおける実放射補正と仮想1ループ補正から出る赤外発散の
相殺を扱う一般かつ強力な処方であるカターニ・サイモアのダイポールサブトラクション法の中で発見
されてきた。同処方の実行アルゴリズムと自動化の営みについての自分の研究も織りまぜて紹介したい。
さらにQCD NLO補正におけるその他の基本的構成要素についても説明する。

文献
-Nucl.Phys.B485(1997)291 (arXiv:hep-ph/9605323)
-Comput.Phys.Commun.181(2010)1802 (arXiv:0911.4371 [hep-ph])
-PTEP(2015)113B07 (arXiv:1403.6235 [hep-ph])
-PTEP(2015)113B08 (arXiv:1409.4174 [hep-ph])