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Date: Mon, 5 Apr 2021 11:28:02 +0900
From: Daisuke Nomura
To: sg-l__AT__yukawa.kyoto-u.ac.jp
Subject: [Sg-l:5735] 国際研究会 "Muon g-2 theory initiative workshop" のご案内 (2021/6/28--7/2, online)

皆様

以下の要領で muon g-2 に関するオンライン研究会を行いますので、
ご案内いたします。

    Muon g-2 theory initiative workshop
    ( https://www-conf.kek.jp/muong-2theory/ )
    2021年6月28日--7月2日
    オンライン形式での開催

参加をご希望の方は上記ウェブページよりご登録くださいますよう
お願いいたします。

野村大輔 (国際医療福祉大学/KEK)

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研究会 "Muon g-2 theory initiative workshop"
       ( https://www-conf.kek.jp/muong-2theory/ )

研究会の趣旨:
ミューオンの異常磁気能率 (muon g-2) には実験値と理論値
(標準模型からの予言値)との間に3シグマを超える不一致が
あることが知られています。muon g-2 の理論値のより正確な
評価とさらなる精密化を目指すグループ "The muon g-2 theory
initiative" は、この不一致が 3.7 シグマであるという見解を
昨年6月に発表しました(T. Aoyama et al, Phys. Rept. 887
(2020) 1, arXiv:2006.04822)。

この状況に決着をつけるため、米国フェルミ研究所の E989 実験
では muon g-2 の実験値の不定性を 1/4 にすることを最終目標に、
物理データの取得および解析が着々と進行しています。その最初の
実験結果は4月7日(日本時間8日未明)に Fermilab でのセミ
ナーで発表される見込みです。また J-PARC でも E989 実験や
その前身である米国 Brookhaven 国立研究所 E821 実験とは全く
違う手法を用いて muon g-2 を測定する実験(J-PARC E34 実験)の
準備が着実に進んでいます。

一方、理論の側では、標準模型からの予言値を計算する上で最も
大きな不定性を与える寄与である hadronic vacuum polarization 
(HVP) diagram や hadronic light-by-light diagram について格子
QCD を用いた計算が活発に行われています。また、e^+ e^- --> hadrons
の反応断面積データをインプットとして dispersion relation を
用いて HVP diagram の寄与を評価する研究も、新しい実験データの
出現や実験データの組み合わせ方の改良などにより精密化の度合い
をさらに強めています。その上、近い将来 Belle II 実験やロシアの
SND, CMD-3 実験などからもより精密な e^+ e^- --> hadrons の
データが得られることになっており、これらが実現するとさらに
理論値の精度がよくなると期待されます。

このような現状を踏まえ、この研究会では世界中の専門家を
講演者として招き、議論する機会とすることを目指しています。
また、密接に関連する物理量である電子の g-2 に関する実験・
理論のセッションも設ける予定です。

この研究会は "The muon g-2 theory initiative" の活動の一環
として行われます。

Steering Committee of the Muon g-2 Theory Initiative:
    Gilberto Colangelo, Michel Davier,      Simon Eidelman,
    Aida El-Khadra,     Martin Hoferichter, Christoph Lehner,
    Tsutomu Mibe,       Lee Roberts,        Thomas Teubner,
    Hartmut Wittig

Local Organizing Committee:
    Motoi Endo,         Shoji Hashimoto,     
    Toru Iijima,        Tsutomu Mibe (co-chair), 
    Kazuhito Suzuki,    Daisuke Nomura (co-chair) 

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Date: Mon, 14 Jun 2021 18:46:06 +0900
From: Daisuke Nomura
To: sg-l__AT__yukawa.kyoto-u.ac.jp
Subject: [Sg-l:5878] 【再送】研究会 "Muon g-2 theory initiative workshop" のご案内 (2021/6/28--7/2, online)

皆様

以前お送りいたしました下記研究会のご案内について、内容を
追加・更新のうえ再送いたします。

    Muon g-2 theory initiative workshop
    ( https://www-conf.kek.jp/muong-2theory/ )
    2021年6月28日--7月2日
    21:00 -- 24:00 (初日のみ 20:50 より開始)
    オンライン形式での開催

参加をご希望の方は上記ウェブページよりご登録くださいますよう
お願いいたします。参加登録締切は6月21日となっております。

野村大輔 (国際医療福祉大学/KEK)

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研究会 "Muon g-2 theory initiative workshop"
        ( webpage: https://www-conf.kek.jp/muong-2theory/ )
        ( agenda:  https://agenda.hepl.phys.nagoya-u.ac.jp/indico/conferenceDisplay.py?confId=1691 )


研究会の趣旨:
ミューオンの異常磁気能率 (muon g-2) には実験値と理論値
(標準模型からの予言値)との間に3シグマを超える不一致が
あることが知られています。muon g-2 の理論値のより正確な
評価とさらなる精密化を目指すグループ "The muon g-2 theory
initiative" は、この不一致が 3.7 シグマであるという見解を
昨年6月に発表しました。

この状況に決着をつけるため、米国フェルミ研究所の E989 実験
では muon g-2 の実験値の不定性を 1/4 にすることを最終目標に、
物理データの取得および解析が着々と進行しています。その最初の
実験結果が4月に発表され、不一致は 4.2 シグマにまで広がり
ました。

この問題をさらに深く検証するため、J-PARC では E989 実験や
その前身である米国 Brookhaven 国立研究所 E821 実験とは全く
違う手法を用いて muon g-2 を測定する実験(J-PARC E34 実験)の
準備が着実に進んでいます。

一方、理論の側では、標準模型からの予言値を計算する上で最も
大きな不定性を与える寄与である hadronic vacuum polarization 
(HVP) diagram について e^+ e^- --> hadrons の反応断面積データを
インプットとして dispersion relation を用いて HVP diagram の
寄与を評価する研究が、新しい実験データの出現や実験データの
組み合わせ方の改良などにより精密化の度合いをさらに強めています。
その上、近い将来 Belle II 実験やロシアの CMD-3 実験などからも
より精密な e^+ e^- --> hadrons のデータが得られることになって
おり、これらが実現するとさらに理論値の精度がよくなると期待され
ます。

HVP diagram については格子 QCD を用いた計算も活発に行われています。
一般論として格子 QCD による HVP diagram の計算は dispersion
relation を用いた方法よりもまだ誤差が数倍大きく、確定的なことは
言えない状況ですが、最近 muon g-2 の理論値は実験値と 1.5 シグマ
程度しか離れていないと主張する格子 QCD 計算の結果が出版されました
(S. Borsanyi et al (BMW collaboration), Nature 593 (2021) 51)。
その妥当性を巡っては議論が大いに展開されています。

このような現状を踏まえ、この研究会では世界中の専門家を講演者と
して招き、議論する機会とすることを目指しています。

この研究会は "The muon g-2 theory initiative" の活動の一環
として行われます。

Steering Committee of the Muon g-2 Theory Initiative:
    Gilberto Colangelo, Michel Davier,      Simon Eidelman,
    Aida El-Khadra,     Martin Hoferichter, Christoph Lehner,
    Tsutomu Mibe,       Lee Roberts,        Thomas Teubner,
    Hartmut Wittig

Local Organizing Committee:
    Motoi Endo,         Shoji Hashimoto,     
    Toru Iijima,        Tsutomu Mibe (co-chair), 
    Kazuhito Suzuki,    Daisuke Nomura (co-chair) 

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