スピーカー:小島 健太郎 (九州大)

タイトル:高次元ゲージ理論に基づく大統一模型および宇宙論模型

アブストラクト:
高次元時空に基づくゲージ理論には、ゲージ場に余剰次元成分が存在し、
この自由度が現象論的に重要な役割を果たす可能性がある。本セミナーでは、
まずゲージ場の余剰次元成分が大統一対称性の自発的な破れを引き起こす
ヒッグス場の役割を果たすシナリオを議論する。また、ゲージ群SU(5)やE6に
基づく具体的な大統一模型と、そこでの対称性の破れのパターンを議論する。
次に、ゲージ場の余剰次元成分の力学が宇宙膨張に非自明な影響を与える
宇宙論模型を議論する。特に、ゲージ場の余剰次元成分の力学が宇宙初期の
ダークエネルギーに寄与することを通じて、近年の宇宙論的・天文学的観測
において示されているハッブル定数の不一致問題を解決しうる宇宙論模型を紹介し、
その宇宙論模型から得られる示唆を議論する。