<<<「@」を「__AT__」に置き換えています>>>

Date: Wed, 14 Feb 2024 17:55:05 +0900
To: sg-l__AT__yukawa.kyoto-u.ac.jp
From: "Y. Hatsuda"
Subject: [Sg-l:8214] 2023年度第4回数理物理学セミナーのおしらせ

素粒子グループの皆様、
(複数のメーリングリストに投稿しております。重複して受け取りの際はご容赦ください。)

2023年度第4回 立教大学数理物理学研究センターのセミナー案内をお送りします。
皆様お誘い合わせの上ご参加ください。

題目:Petz(lite) map for scrambling channels
講師:宇賀神 知紀 氏(立教大学)
場所:立教大学池袋キャンパス 4号館4階 4407教室 (hybrid)
日時:2024年2月21日(水) 17:30-19:00
概要:
量子論を用いた解析によれば、ブラックホールはホーキング放射と呼ばれる、プランク分布に従う熱的な放射を出して徐々に質量を失っていくことが知られている(ブラックホールの蒸発)。ではブラックホール内部に落ちた状態を、外部に出てきたホーキング放射から復元できるだろうか? ナイーブにブラックホール上の場の量子論を用いた解析では、内部に落ちていった状態を、外部から復元することは不可能という結論に至る。しかしこれは量子論のユニタリー性と矛盾する結果であり、何かが間違っている。この問題はブラックホールの情報喪失問題と呼ばれ、その発見からほぼ50年経った現在でも完全な解決には至っていない。AdS/CFT対応は反ドシッター空間(anti 
de Sitter : 
AdS)上の量子重力理論が、その境界における重力を含まない(特定の)場の量子論と等価になることを主張する。近年この対応を応用することで、AdSブラックホールの情報喪失問題を、その境界における非常にカオス性の高い場の量子論を用いて解析することが可能であることがわかってきた。実際この様な観点から、ブラックホールの内部の時空構造の正しい記述方法が理解されつつある。より具体的には、Petzの回復写像と呼ばれる量子情報理論的なプロトコルを用いることで、ブラックホールに落ちていった状態をホーキング放射から復元できることがわかってきた。そこで本講演では、AdS/CFT対応の一番シンプルな場合(SYK模型とJT重力の間の対応)にこの写像を解析し、その性質を議論する。

今回のセミナーはハイブリッド形式で行います。

※オンライン参加の場合は,以下の URL よりご参加下さい。
https://rikkyo-ac-jp.zoom.us/j/85381748231?pwd=Q3RMNzJMZVlQT1gxZWdqUldDbEFtZz09
ミーティング ID: 853 8174 8231
パスコード: 180050

立教大学理学部
数理物理学研究センター