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From: Akihiro Ishibashi
Date: Fri, 15 Mar 2024 19:44:24 +0900
To: sg-l__AT__yukawa.kyoto-u.ac.jp
Subject: [Sg-l:8310] 研究会のご案内
皆様、
以下の要領で研究会「量子もつれと重力」を開催します。
直近の案内となりますが、興味をお持ちの方の参加を歓迎いたします。
近畿大学 石橋明浩
研究会「量子もつれと重力」
目的:量子もつれを鍵として,重力の真の力学自由度とその量子化の是非について理解を深めることを目的とします.
日時:2024年3月21日(木)3月22日(金)
会場:近畿大学東大阪キャンパス 38号館2階多目的室
https://www.kindai.ac.jp/about-kindai/campus-guide/higashi-osaka/
プログラム:
3月21日
13:30--15:00 (60+30) 松村央 1「量子系が作る重力の量子性について I」
15:30--17:00 (60+30) 松村央 2「量子系が作る重力の量子性について II」
3月22日
10:00--11:00 (30+30) 木下俊一郎 「Quantum clocks and time dilation」
11:00--12:00 (30+30) 松尾善典 「Quantum focusing conjecture and island」
お昼休み
13:30--15:00 (60+30) 岡村隆 1「量子・古典−混成系の定式化」
15:30--17:00 (60+30) 岡村隆 2 「 ‛‛古典’’系の仲介による量子縺れ生成」
招待講演1:松村央(九州大)
「量子系が作る重力の量子性についてI, II 」
量子系はどのような重力を作り,どのような現象を引き起こすだろうか?これは量子力学と一般相対性理論の融合につながる基礎的な問題であり,プランクスケールのような高エネルギー領域だけでなく,卓上実験のような低エネルギー領域においても明らかにされていない.この問題の解明に向けて,量子系が作る重力場の量子的な重ね合わせ現象や,それが引き起こす量子もつれに注目が集まっている.本講演では,重力場の量子的な重ね合わせやそれに伴う量子もつれに関する理論研究について概観する.
招待講演2:岡村隆(関西学院大)
「量子・古典−混成系の定式化」
近年,重力場の量子性を検証する卓上実験が提案された.これは,「2つの量子系を仲介する自由度(重力場)が古典的ならば,2
つの量子系の間に量子縺れが生成されない」という事実を利用する.ただし,そこで仮定される「仲介自由度が古典的」というものは,重力場の動的自由度に対するものではない.本講演では,その問題点を指摘するとともに,量子系と古典系が相互作用する混成系を扱う手法について解説する.
「‛‛古典’’系の仲介による量子縺れ生成」
「2つの量子系を仲介する自由度が古典的ならば,2
つの量子系の間に量子縺れが生成されない」という事実は,仲介自由度の古典性の定義に依存する.本講演では,古典系を量子力学の形式に埋め込む Koopman
形式を用いて,直接相互作用しない 2つの量子系とそれらを仲介する古典自由度とを扱い,2
つの量子系間に量子縺れが生じることを示す.また,仲介自由度が量子的な場合に生成される量子縺れとの定量的違いを議論する.
連絡:石橋明浩 akihiro_at_phys.kindai.ac.jp
謝辞:学術変革領域研究(A)「量子情報を用いた量子ブラックホールの数理の解明」21H05186