スピーカー:鈴木 了 (東南大学) 

タイトル:Tensionless limit of pure-Ramond-Ramond AdS3/CFT2 superstring

アブストラクト:
AdS/CFT 対応の最もよく調べられている例は D3 ブレーン系から得られる、AdS5 x S5
時空上の超弦理論と4次元の N=4 超対称ゲージ理論の対応である。一方、D1-D5
ブレーン系から得られる Ramond-Ramond flux を伴う AdS3 x S3 x T4 時空上の超弦
理論に双対な共形場理論の詳細は、超対称な状態を除きよくわかっていない。
AdS3 x S3 x T4 時空上の超弦理論は AdS5 x S5 と同じ意味で可積分になると考え
られており、これを用いて弦のエネルギー準位を予言する Mirror TBA 方程式を導く
ことができる。特に、弦の張力が0になる極限で励起状態のエネルギーをTBA で
調べると、mirror massless particle の巻きつき補正が主要な寄与として現れ、
そのエネルギーがある種の自由粒子のように振る舞うことが示唆された。
この研究は Alberto Brollo, Dennis le Plat, Alessandro Sfondrini らとの共同研究
arXiv:2303.02120, 2308.11576 に基づく。