スピーカー:山下 公子 (茨城大) タイトル:Positivity bounds on Higgs-Portal dark matter アブストラクト: WIMP、FIMPそれぞれのスカラー暗黒物質について、高次元演算子である8次元演算子 への正値性制限からの制約を考察する。はじめに正値性制限について紹介し、ヒッグス ・ボソンとスカラー暗黒物質から成る8次元演算子に対して状態の重ね合わせの散乱を 考え、ウィルソン係数のパラメータ空間の一部が正値性制限によって除外されることを 示す。WIMP暗黒物質の残存量、直接・間接検出、大型ハドロン衝突型加速器実験からの 制約について議論し、正値性制限と相補的であることを見いだす。UV理論の例として、 TeVスケールの質量の重力子やラディオンから得られる有効場の理論では8次元演算子 と他のヒッグス・ポータル暗黒物質の結合との間に相関があり、直接検出による強い 制約を回避できる。そのもとでは暗黒物質がヒッグス・ボゾン対、WWまたはZZに対消滅 することから来る宇宙線シグナルが探索シグナルとなる。また、フリーズインスカラー 暗黒物質の残存量と正値性制限からの相補性についても議論する。