スピーカー:石橋 延幸 (筑波大)

タイトル:Mirzakhani-McShane identity and String field theory

アブストラクト:
超弦理論が活発に研究されるようになって40年になるが、この理論を記述する方程式
・作用は何かということは実はまだよくわかっていない。この方程式・作用を作る
ために、通常の点粒子の場の理論を拡張して、弦理論を記述する弦の場の理論
(string field theory)を作ろうというアプローチがある。
弦の場の理論を作る際に重要なのは、弦のファインマングラフにあたるリーマン面を
簡単な構成要素に分解するルールを与えることである。このようなルールとして、
リーマン面をパンツの形の境界付き面に分解する方法が数学において古くから知られ
ている。ところが、このパンツ分解を用いて弦の場の理論を作ろうとすると問題が
あることが指摘されていた。
このコロキウムでは、リーマン面のモジュライ空間の体積の計算において Mirzakhani
によって提案された方法を応用することにより、上記の問題を解決し、簡単な形の
弦の場の理論を作ることができることを示す。