スピーカー:森 崇人 (立教大学) 

タイトル:Horizon causality from holographic scattering in asymptotically dS3

アブストラクト:
本講演では、漸近的ド・シッター空間の静的パッチ(SP)ホログラフィーにおける
ホログラフィックスクリーン上の因果構造について議論する。SPホログラフィは
dSホログラフィーの一つの提案であるが、3次元以上では具体的なモデルが確立され
ていないため、その記述には不明なところが多い。しかし、量子暗号での帰結から、
ホログラフィー原理で一般的に成り立つと考えられる連結ウェッジ(CW)定理を用いる
ことで、理論の詳細に依存せず、因果構造を含む様々な性質を検証し、理論に制約を
与えることができる。我々は、この定理に基づき、SPホログラフィーのホログラ
フィック・スクリーン上の因果性は、ヌル無限遠上の点から誘導されるべきだと主張
する。このことは、SPホログラフィーとdS/CFTという2つの異なるdSホログラフィーの
提案のつながりを示唆するものである。この講演は、Victor Franken氏との共同研究
2410.09050に基づく。