『Instanton calculus via localization and
the maximally confining phase of supersymmetric gauge theory』
菅野 浩明 氏(名古屋大学大学院多元数理科学研究科)
概要 :
4次元 U(1) 超対称ゲージ理論のカイラルな相関関数は,
トーラス作用に関する同変積分と見なして局所化公式を用いることにより,
ヤング図形(対称群の表現)全体の空間上の関数をある測度
(プランシェレル測度)で積分したものになります.
講義では,その生成母関数の演算子形式による計算を紹介します.
この母関数は,
ある種の位相的シグマ模型や行列模型の相関関数の母関数と対応関係があり,
2つの展開パラメータをもつ摂動級数となります.
これらは,
それぞれゲージ理論としてのインスタントン展開と位相的シグマ模型としての種数展開に対応しますが,
演算子形式を用いることにより,
両方の展開に関して同時に足し挙げた母関数を閉じた形で書き下すことができます.
ゲージ理論・弦理論対応においてこのような例は数少なく,
その意味から興味あるものと思います.
6名の方の講演を予定しています。
講演日時・順序など変更になるかも知れません。
30日 林 光男(東海大学理学部)
Inflation model or (0,2) Linear Sigma Model (30分)
30日 大亀 裕介(東海大学連合大学院理工学研究科)
(0,2) Gauged Linear Sigma Model on a Supermanifold (30分)
31日 川野 輝彦(東京大学大学院理学系研究科)
Gauge Mediation in String Theory (60分)
31日 小竹 悟(信州大学理学部)
量子力学における生成消滅演算子II (20分)
1日 松本 拓也(名古屋大学大学院多元数理科学研究科)
AdS/CFT S-matrix における隠れた対称性 (30分)
1日 木南 哲平(信州大学総合工学系研究科)
Orbifold Family Unification (30分)