講義について

『行列積状態から見る位相的量子場の理論と高次圏』
 ("Topological Quantum Field Theory and Higher Categories from Matrix Product States")
 大森 寛太郎 氏(理化学研究所)

概要 :
本集中講義では,位相的量子場の理論(TQFT)の視点から場の理論の基礎構造を学ぶ。 物性物理学で用いられる行列積状態(MPS)や行列積演算子(MPO)といった計算可能な対象を出発点とし,それらが高次圏論やコボルディズム仮説といった深い数学的構造と密接に結びついていることを明らかにする。到達目標は,
(1)繰り込み群(RG)固定点におけるMPS・MPO の代数的構造,
(2)2次元 TQFT とフロベニウス代数の対応および森田圏を通じた TQFTの枠組み,
(3)コボルディズム仮説の主張の概要と重要性,
を理解することである。
主な内容:
・1次元量子系と2次元 TQFT の基礎(MPS の定義・基本的性質・RG 固定点との関係, フロベニウス代数と2次元 TQFT)
・2-圏と TQFT(2-圏と森田圏の枠組み,MPS・MPO の圏論的構造)
・コボルディズム仮説と展望(3-圏への拡張,コボルディズム仮説の概要)
対象は院生で,予備知識は特に仮定せず,初歩から最近の発展までお話しする予定です。
(なお,基本的には5,6月に駒場で行いました集中講義の再演となることをご了承ください。)


研究交流について

8名の方の講演を予定しています。 講演日時・順序など変更になるかも知れません。

  8月29日
   橋本 悠杜 (静岡大学) (25分)
    量子力学におけるブートストラップ法
   溝畑 海地 (静岡大学) (25分)
    拡散過程を用いた厳密くりこみ群の数値的研究
  8月30日
   難波 亮 (静岡大学) (25分)
    曲がった時空上での粒子生成と再和法
   奥山 和美 (信州大学) (25分)
    ASEP/DSSYK duality and strange correlator
   林 博貴 (東海大学) (25分)
    Kac-Moody algebras from M5-giants
  8月31日
   笠利 彦弥 (工学院大学) (25分)
    スーパーポテンシャルに線形項を加えたインフレーションモデルについて
   一ノ瀬 祥一 (静岡県立大学) (25分)
    量子力学エネルギー固有関数での展開を機械学習で調べる
   小竹 悟 (信州大学) (25分)
    Askeyスキームの連続変数の直交多項式に対するある差分関係式


ホームページへ戻る